2年振りニューアルバム『夷曲一揆』2018年7月11日(水)発売!


■初回限定盤
TECI-1589(CD+DVD)¥3,800+税
■通常盤
TECI-1590(CD)¥3,000+税


〜上原子友康による楽曲解説!〜

質問@ このアルバムの楽曲レパートリー(選曲)のイメージは最初から?作りながら?
作りながらです。
いつもアルバムを作る時はそうですが、6〜7割くらいバーっと今やりたい曲を何も考えずひたすら作って、
あとは全体のバランスを見て残りの曲をイメージして作っていきます。
もっと明るい曲が欲しいとか、アップテンポが欲しいとか。
ただ今回は、いつもより最初のエンジンがかかるのに時間がかかりました。
久々のアルバム制作という事もあり、やりたい事が頭の中で飽和していて(笑)、定まらない感じで。



質問A 制作リハでの、しみさん、坂さんの様子(面白エピソード)は?
今回の曲作りリハは、特に短期で集中して行っていたので、日々、前の曲が完全に固まっていないうちに、新曲アレンジをどんどん進めていく状態でした。
なので、いつも以上に混乱させてしまったのは申し訳なかったなと…。
ある日、坂さんがプレイ中に、坂さん譜面台から全部の譜面が床に落ちて散乱した時に、坂さんの頭が許容量オーバーでパンクしたように見えちゃって…。
すいません。それが面白すぎて笑いが止まらなかったです(笑)。



質問B ギターソロのアプローチについて、今回これはうまくいったなと最も思った曲は?
「春、風船」。間奏のコード進行が出来た時から大方ソロのラインは出来てたのですが、ニュアンスとか納得いくまで一番時間がかかりました。


質問C 想像していたものと完成形のイメージが一番違った曲は?
「春、風船」です。歌詞の世界観と、進めてたアレンジとのギャップ。


質問D 増子さんのそれぞれ歌詞第一弾が送られてきたときの『これはイイな』と思った曲は?
「希望丸より愛をこめて」



各楽曲のエピソード&お気に入りポイント。
★=お気に入りポイント

1『裸武士』
今回、一番最後に出来た曲。
和モノ、祭りっぽい雰囲気が、アルバムの一つのアクセントになればと思い作りましたが、まさかの急浮上。1曲目に(笑)。
和太鼓と、Dチューニングに下げたベースが曲を力強くしてくれています。
この曲はあえて2つしかコードを使っていません。
イントロのギターとソロは、ストラトとレスポールで同じのを弾いて、猥雑な感じを出してみました。
★ギターソロの合間のブレイクから、後半のソロの入り口の高まっていく感じ。野太い合いの手。

2『HONKAI』
チープでPOPなエイトビート。VIBRATORSや初期ARBみたいなのが演りたくて作りました。
熱くロマンのある歌詞がついて、曲がデカくなりました。
冒頭のドラムのリズムも実は凝っていて叩くのが難しいフレーズです。
サビで広がりを出す為に、ストリングスを隠し味で入れたりしています。
★イントロのフレーズ。Bメロの歌詞とハモリ。2番歌前の一瞬のベースとスネア。サビのシンガロング。

3『春、風船』
Aメロとサビだけのシンプルな構成。イントロから最後までバーっと一気に出来た曲です。
当初は、昔の歌謡曲的な雰囲気も匂わせつつ、サビはシンガロングするような力強いイメージでしたが、歌詞でガラリと曲の表情が変わりました。
優しい感じになりました。サビの下ハモが難しかったなぁ。
★イントロから歌への転調。2番Aメロのアレンジ。ソロ明けのベースとアコギのユニゾン。

4『シンプルマン』
ドラムのドコドコとベースから始まる曲が欲しくて。
ジャングルビート+ロカビリー!坂さん、このドラムパターンが決まるまで、腕をこんがらがせつつ、奮闘してました(笑)。
この曲は出来るだけ、シンプルな音数で行こうと思ってたとこに、来た歌詞がシンプルマン!マジック!
★イントロのドラムパターン。ギターソロ。最後のコーラス。

5『デッドストックブルーズ』
ギターリフは先にあって、坂さんとスタジオでエアロスミス「WALK THIS WAY」ごっこをして遊んでて出来た曲。
ストイックで超乗れるドラムと、ぶっといベースが気持ちイイ!ギターソロはペンタトニックスケールの一筆書きの気持ちで弾きました。
★イントロのドラムの入り方と、たまにかかるエフェクト(フランジャー)。ベースのぶっとい音とプレイ。最後テンポが早くなるところがノリノリになります。

6『初めての旅につき』
北海道の長〜〜い直線道路。札幌から留萌に向かう途中の道を車で走ってるのを想像して作りました。
滝川あたりかな(笑)今回、一番最初に出来た曲です。
風景が旅のイメージだったので、「人生は旅」というワードが来た時に、ウォー!って思いました。
★イントロのギターテーマ。2Aのリズムアレンジ(マイシャローナ笑)。Cメロの後の、ベースのブォーン。

7『ゴミ集積所ノ破落戸』
ちょっとノスタルジックなジプシーパンク的な曲のイメージがありました。
最終的に、性急なテンポと歌謡曲の感じがうまくプラスされたと思ってます。
アコーディオンとバイオリンの音色を雰囲気を出す為に入れています。
★間奏(無声映画の音楽をイメージしてみました) Aメロ前のカラスっぽい?ギター(増子君リクエスト笑)

8『1999GT-O』
毎回、アルバムに一曲は激しい曲を入れたくなる癖があり、ある日お風呂で思い浮かびました(笑)。
80年代ジャパニーズメタルコアイメージ。
緊迫感のある音像が歌詞とマッチしてて、とても気に入ってます。個人的趣味でメタル風味多め(笑)。
ギターソロも気に入ってます!
★サビ前のギターとベースのユニゾンフレーズ。ギターソロ(終わりの爆発音も)

9『YOI・YOI・YOI』
ある日の自転車でのスタジオ帰り、家に着く寸前で鼻歌で思い浮かんだ曲。
他にもアルバム候補曲はあったんですが、次の日皆んなに聴いてもらったら好評だったので見事ランクイン(笑)。
バンジョーも弾いてます。ジャマイカのでっかいサウンドシステムで聴きてぇ〜!リズム体が気持ちよすぎ!
★ドラムとベースの気持ちイイ音。掛け合いコーラス(YOIは発明!)

10『希望丸より愛をこめて』
ライブで盛り上がれるアッパーチューンが欲しくて。ザ・怒髪天な。
サビの転調と落とすテンポ感は今までやってないかもです。この曲、個人的にも相当気に入ってます!
ラストの「アーアーアー」は、野太い声をライブで皆んな待ってるぜ!
冒頭の汽笛音は、ジョークで入れてみたら、皆んなに好評だったので採用!(笑)
★冒頭の汽笛音。Bメロのリズム。サビの歌。最後のコーラス。

11『裸武士(Reprise)』
テイチクスタッフF・K氏のアイデア。声だけのアカペラで録ってみてはどうかと。
昔の労働歌、作業歌のイメージで手拍子のみで歌ってみました。雰囲気あるなぁ(笑)。アルバムのストーリーが完結した感じ。
★得体の知れない感じ(笑)

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